あなたには「ぜひとも実現したいこと」がありますか?
「こうなりたい!と思う自分」がありますか?
もしあるなら、ぜひ三面大黒天という神様を味方につけてください。
三面大黒天とは、大黒天、毘沙門天、弁財天の三天部が一体となった最強の福の神。金運や商売繁盛、出世運など、あらゆる分野にご利益があるといわれています。
実は、あの天下人となった豊臣秀吉も、三面大黒天を自身の守り本尊として崇拝していたのです。
この記事では、三面大黒天と豊臣秀吉の関係や歴史的背景、三面大黒天の置物の効果や飾る場所などについて詳しく解説します。
また、お部屋に置けるおすすめの商品も紹介します。ぜひ最後までお読みください。
三面大黒天とはどんな神様?歴史や由来は?
大黒天、毘沙門天、弁財天が一体となった神様
三面大黒天とは、正確には三面六臂(さんめんろっぴ)大黒天。
「大黒天、毘沙門天、弁財天」の三天部(仏教における天界の守護神)が一体となった最強の福の神といわれています。
大黒天は元々、インドのシヴァ神の化身とされるマハーカーラが仏教に取り入れられたものです。
マハーカーラは「大いなる暗黒の神」であり、炎に包まれた恐ろしい表情をしていますが、後に大国主神と習合したことで、柔和な顔つきの大黒天に変わりました。
その大黒天と戦の神様である毘沙門天、芸術や学問の神様である弁財天が合体し、三つの顔を持つ神様となったのが三面大黒天です。
三面大黒天は豊臣秀吉の守り本尊だった
三面大黒天は、豊臣秀吉が自身の出世守り本尊として崇拝したことも有名です。
若き日の秀吉公は、ある時こんな願掛けをしました。
「自分の立身出世が叶うなら粉々に砕けろ!叶わぬならそのままの形を保て!」と念じながら、三面大黒天の像を投げつけたのです。
すると、像は木っ端みじんに砕けました。
この結果に秀吉公は大喜びして新しく三面大黒天の像を作らせ、それから自分の守り本尊として大切に祀ったのです。
三面大黒天が秀吉公にもたらした大出世運とは
農民から天下人へ。歴史上の人物の中でも、秀吉公ほどの大出世を遂げた人物はいないでしょう。
草履取りの身で信長に目をかけられたこと、良妻「ねね」をめとったことだけでも運が良いといえますが、彼の強運ぶりを示すエピソードはそれにとどまりません。
金ヶ崎の戦いでは信長の撤退を助けるため、最後尾で敵を食い止める「しんがり」の役目を果たし、その功績によって城を与えられました。
やがて本能寺の変が起こると「中国大返し」(ちゅうごくおおがえし)と呼ばれる大強行軍ですばやく高松から京へ引き返し、明智光秀の討伐を果たしました。これが天下を取るきっかけとなりました。
秀吉公はいずれも「ここ一番」という大事な局面を乗り切って、飛躍の足掛かりをつかんだのです。
それ以後も多くの人々に信仰されてきた三面大黒天は、最強の福の神として今も尊ばれています。
三面大黒天のご利益はどんなものなのか
大黒天、毘沙門天、弁財天は、日本では七福神にも属し、それぞれが強力な福徳をもたらす存在として信仰されています。
三面大黒天を拝むと、この三天部のご利益を一度に得ることができるといわれています。それぞれのご利益は次のとおりです。
- 大黒天:金運、勝負運、財運福徳、商売繁昌、出世開運、五穀豊穣、子孫愛育、開運、縁結び
- 毘沙門天:金運、勝運、財運福徳、商売繁昌、開運、夫婦和合、健康長寿、厄除
- 弁財天:金運、財運、商売繁昌、勝負運、夫婦円満、学問成就、技芸上達、音楽上達、恋愛成就、子孫繁栄、長寿延命
とても幅広く強力なご利益があることがわかりますね。
この三面大黒天を熱心に信仰し、天下人となって巨万の富を手にした豊臣秀吉ですが、辞世の句は次のようなものでした。
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢」
秀吉公が残した逸話には「人生において大切なのは金銭や地位だけではない」という教えも含まれています。
三面大黒天が祀られている寺院はどこ?
三面大黒天の数々のご利益を知ると「私もご縁をいただきたい」と思う人も多いのでは?
三面大黒天にお参りできる寺院はそれほど多くないですが、まず東京都内でいくつかご紹介しましょう。
・台東区 英信寺(東京メトロ日比谷線入谷駅徒歩3分)
・豊島区 金剛院(西部池袋線椎名町駅徒歩1分)三面大黒天像は元日~1月3日までご開帳
・青梅市 延命寺(JR青梅駅 徒歩約5分)三面大黒天の掛け軸は元日~1月15日までご開帳
東京以外では、次のようなお寺があります。
・比叡山延暦寺大黒堂(滋賀県大津市)
「三面出世大黒天」を参拝することができます。また、ここには開祖・最澄と三面大黒天(の化身である仙人)が出会ったという1200年前の逸話が残っています。
「(前略)大師は「この人こそ三面大黒天に違いない」と思い、早速身を浄め、一刀参拝して尊像を彫み、安置されたのがこの三面大黒天であります。(三面出世大黒天縁起)」
出典:三面出世大黒天について (hieizan.or.jp)
・ 高台寺圓徳院(京都市東山区)
最も有名な三面大黒天が祀られているのがこのお寺です。
高台寺は秀吉の正室ねね(北政所)が建立した寺ですが、圓徳院はねねの死後、高台寺の和尚によって木下家の菩提を弔うために開かれました。
そのお堂には、秀吉が肌身離さず大事に持っていたという三面大黒天像が安置されているのです。
三面大黒天の置物から効果を得るには
三面大黒天のご利益をいただくには、この神様の尊像(置物)を家に置くという方法もあります。
お迎えするにあたっては、まず自分の願い事を明確にすることが大切です。
そして、お迎えした三面大黒天に向かって毎日手を合わせ、感謝と敬意を表します。
その際には、真言を唱えると効果的です。
この3つを繰り返し唱えることで、三面大黒天のパワーをより多く受け取れるといわれています。回数はとくに決まっていませんが、できる範囲でたくさん唱えてみてください。
三面大黒天の置物はどこに飾るべきか
三面大黒天の置物を飾るなら、よく使う場所、長い時間を過ごす場所に飾るとよいでしょう。
風水的には玄関やリビング、寝室などがおすすめです。
玄関は家の顔であり、あらゆる運気が入ってくる場所です。リビングは家族や友人と過ごす場所であり、人間関係に影響を与える場所です。寝室は休息とパワーチャージのための場所であり、心身の活力に深く関わります。
ただし「絶対にここ」という決まりはないので、自分の感覚を大切にしましょう。「ここに置きたい」と感じたら、キッチンや金庫の上でも、和室の床の間などに置いてもよいでしょう。
飾る方角にも注意しましょう。三面大黒天は、顔が南か西を向くように飾るのが原則です。
絶対にダメなのは、床に直接置くことです。必ず家具や専用の棚、台などの上に置き、日々大切に扱いましょう。
こうした注意点を守って三面大黒天の置物を飾ることで、ご利益を感じやすくなります。
三面大黒天の置物はこちらがおすすめ
三面大黒天の置物はさまざまな種類や価格があります。
その中でとくにおすすめの商品が、圓徳院公認の「 豊臣秀吉公の三面大黒天」です。
こちらは、豊臣秀吉の守り本尊であった三面大黒天像を原寸大で復刻したものです。圓徳院にて開眼供養のご祈祷済みで、「開眼供養証明書」とともに2枚のありがたい御札(字札、姿札)が付属します。
秀吉公の菩提寺に伝わる伝説の三面大黒天像を自宅に飾り、その強力なご利益を受け取ってみませんか。
こちらのページでさらに詳しい情報を見ることができます。
まとめ
三面大黒天は最強の福の神であり、金運、商売繁盛、出世運、縁結びなどのご利益があります。
豊臣秀吉が信仰したエピソードや歴史的背景も興味深いですね。
開運を望むなら、開運招福のシンボルを上手に使うのも風水術のひとつです。
身近な場所に三面大黒天の置物を飾り、願いを伝えて大切に扱うことで、そのご利益を肌で感じることができることでしょう。
おすすめの商品は、秀吉公が大切にしていた三面大黒天像を原寸大で復刻したもので、京都圓徳院による開眼供養証明書や御札も付いています。
この機会に三面大黒天の開運パワーをいただき、あなたの人生を豊かにしましょう!
文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。