部屋の中を神社のように清々しい空間にしたい。そんな人におすすめの観葉植物がサンスベリアです。
サンスベリアは、NASAの実験でも空気清浄効果の高さが確認されています。
風水では幸運を呼び、健康運を高める力があるといわれています。また、魔除けや邪気払いも得意で、悪いものから家を守ってくれる植物でもあります。
サンスベリアの風水効果を高めるには、置く場所や方角も重要です。
この記事ではサンスベリアの風水効果や置き場所のポイント、そして育て方の基本まで、くわしくご紹介します。
サンスベリアで家の気を整え、幸運や健康運をつかみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
サンスベリアの風水効果について
サンスベリア(サンセベリア)は熱帯や亜熱帯地方が原産。ドラセナの一種で長寿の植物であることから「千歳蘭」(ちとせらん)などの和名を持っています。
サンスベリアにはいくつかの種類があります。
最もポピュラーな種類のひとつは「サンスベリア・ローレンティー」です。この種類は葉の縞模様が虎に似ているので「虎の尾」とも呼ばれます。
風水では以下のような効果があるといわれています。
邪気払い・魔除け
サンスベリアの鋭く尖った葉には、邪気を払う作用があります。悪い気が入ってくるのを防ぎ、空間が良い気で満たされる環境を作ります。
健康運アップ
サンスベリアは長寿の植物で、葉を長く伸ばして大きく育ちます。その強い生命力から、健康運を高める効果があるとされています。
健康運はすべての運の土台なので、ここが整えば他の運気にももちろん良い影響があります。
また、サンスベリアはマイナスイオンの生成量が多い植物として知られ、高い空気清浄効果もあります。
有害物質を除去して空気をきれいに保ち、物理的にも私たちの健康に役立ってくれるのです。
長く続く幸運
サンスベリアの花言葉には「永久」「不滅」のほか、「長寿」「幸福」「開運」などがあります。幸運を呼び、その幸せが長く続くイメージです。
サンスベリアは通常、花がついていない状態で売られていますが、うまく育てると淡い緑色の花が咲いて甘い香りを漂わせます。
「サンスベリアの花は不吉」という人もいるようですが、これは迷信。花が咲くのはすくすくと健康に育っている証拠です。
ですから、サンスベリアの花が咲いたときは、花言葉が象徴するような「幸運を持続させるパワーが増している」と考えてよいでしょう。
サンスベリアの置き場所や方角はどこがいいの?
サンスベリアは飾る場所や方角によって、風水効果が変わってきます。
とくにおすすめの場所は玄関、トイレ、書斎など。玄関やトイレはスペースが限られるので、そのスペース内での方角は意識しなくても大丈夫です。
書斎に関しては、とくに仕事運を高められる方角をご紹介します。
では、それぞれの場所や方角におけるサンスベリアの風水効果を見ていきましょう。
玄関にサンスベリアを置く効果
玄関は気の出入り口なので、風水的にとても重要な場所です。
玄関から入ってきた気は家の中を巡り、そこに住む人の運勢にも影響します。
観葉植物は頼りになる風水アイテムですが、中でもサンスベリアはおすすめです。
注意点としては、家の中から見て玄関の左側に飾ること。これは観葉植物や置物全般にいえることです。
伝統的な風水では、玄関の気を整えるには、右側よりも左側のスペースを華やかに飾ることが原則なのです。
邪気を跳ね返して清浄な空間をつくる
サンスベリアのような尖った葉っぱを持つ観葉植物は、邪気が入ってくるのを防いでくれます。
また、風水では、玄関をすっきり清潔に保つことも開運の条件になります。
サンスベリアはマイナスイオンを出して空気をきれいにしてくれる効果があるので、その点でも玄関に置くのにぴったりです。
明るさやサイズの調節で風水効果がアップ
光の入らない暗い玄関は陰の気が強くなってしまうので、明るい雰囲気づくりが大切です。
サンスベリアを置く場合も、黒やグレーなど暗い色の鉢よりも白やベージュ色など明るい色の鉢を使うと、明るく清潔感のある印象を作れます。
また、玄関のスペースに対して大きすぎる観葉植物は圧迫感を与えますが、これは風水的にもよくありません。
サンスベリアはさまざまなサイズのものがあるので、玄関の広さに合う大きさのものを選ぶと、気のバランスのよい空間を作ることができます。
トイレにサンスベリアを置く効果
昔に比べると「不浄」のイメージが薄れているトイレですが、集合住宅では窓がないことも多く、家の中ではやはり一番「陰」の気がこもりやすい場所です。
陰の気は部屋の隅にたまりやすいので、サンスベリアにかぎらず、トイレに観葉植物を置くなら四隅のどこかに置くのがおすすめです。
とくに広いトイレの場合は奥の方の床に陰の気がたまるので、そこに台を置いて飾るとよいでしょう。
トイレの空気をきれいにしてくれる
空気清浄効果の高いサンスベリアは、トイレに置くのに最適な植物です。
湿気が多く空気がこもりがちなトイレも、サンスベリアの力で快適な空間になります。
また、トイレという閉じた空間に置いた植物は、つい手入れがおろそかになることもあるでしょう。サンスベリアなら水やりの回数が少なくても育つので、その点でもおすすめです。
ただ、サンスベリアは日光が好きなので、長く楽しむには時々明るい場所に出してあげることを忘れずに。
トイレに合わせたサイズで空間がすっきり
トイレはスペースが狭いので、大きいサイズの観葉植物は適していません。
サンスベリアはサイズのバリエーションが豊富で、トイレの空間にぴったりの小さなものも簡単に手に入ります。
そうすると空間がおしゃれになるだけでなく気のバランスも整うので、ますます開運力のあるトイレになります。
書斎やオフィスにサンスベリアを置く効果
仕事で使う書斎やオフィスも、サンスベリアを置くのにおすすめの場所です。
仕事運を上げるためにサンスベリアを置くなら、部屋の北西や東、南東に置くとよいでしょう。
尖った葉がやる気や創造力をサポート
サンスベリアの尖った葉の木は火の気も併せ持ち、そこで仕事する人のやる気を高めてくれます。
また、鋭い気がインスピレーション能力も高める作用もあるので、創造性が求められる職種の人にはぴったりです。
マイナスイオンで集中力アップ
パソコンなどのOA機器から出る電磁波は気を乱し、人の心身にも影響を与えます。
仕事で長時間パソコンを使っていると、神経が疲れたり集中力が落ちたりしますよね。
前述のように、サンスベリアは人を癒すマイナスイオンをたくさん放出してくれます。
サンスベリアをオフィスに飾れば、マイナスイオン効果で頭もクリアになり、より仕事に没頭しやすくなるので集中力もアップするでしょう。
サンスベリアの育て方について
サンスベリアは丈夫で育てやすい観葉植物ですが、それでも基本的な育て方を知っておくことは大切です。
ここでは、サンスベリアの育て方について、水やりや日光、温度、土などのポイントをご紹介します。
水やり
サンスベリアは乾燥に強い植物ですが、水やりは必要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
水やりの頻度は季節によって変わりますが、春から秋は週に1回程度、冬は月に1回程度が目安です。
水やりは鉢底から水が出るまで行い、鉢皿にたまった水は捨てましょう。
水やりのしすぎは根腐れの原因になるので注意してください。
日光
サンスベリアは日光を好む植物ですが、直射日光は葉焼けを起こす可能性があります。明るい日陰や半日陰が適しています。
室内で育てる場合は、なるべく窓際などの明るい場所に置いてください。
日光不足になると、葉の色が薄くなったり、成長が悪くなったりすることがあります。
温度
サンスベリアは暑さにも寒さにも強い植物ですが、温度変化が激しい場所は苦手です。
適温は15℃から30℃程度です。
冬場は5℃以下にならないように注意してください。また、暖房器具やエアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。
土
サンスベリアは水はけの良い土壌を好みます。市販の観葉植物用の土や多肉植物用の土を使うと良いでしょう。
また、園芸用の赤玉土(あかだまつち)や鹿沼土(かぬまつち)などを混ぜると水はけを良くすることができます。
鉢替えは2年から3年に1回程度行います。鉢替えの際は、根詰まりを防ぐために根を切り戻すことも必要です。
以上のポイントを守ることでサンスベリアは丈夫に育ち、風水効果もより高まるでしょう。
まとめ
この記事では、「サンスベリアの風水」についてご紹介しました。
サンスベリアは幸運を引き寄せ、健康運を高めるだけでなく、邪気払いややる気アップなどの効果もあります。
置く場所や方角によって風水効果が変わるので、自分の目的に合わせて選びましょう。
また、サンスベリアは丈夫で育てやすい植物ですが、育て方のポイントをきちんと守ることが大切です。
サンスベリアを迎えて家の気をきれいに保ち、幸せも健康も手に入れましょう。
文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。