風水上、トイレは絶対に無視できない場所。
そのトイレに「置いてはいけないもの」があるのをご存じですか?
せっかくきれいに掃除しても、置くものがNGなばっかりに運気が下がる……。
そんな失敗は避けたいですよね。
この記事では、風水を実践する上でトイレに置いてはいけないもの、逆に置くと良いもの、運気が上がるものを5つずつご紹介します。
さらに、「条件付きでトイレに置いていいもの」についての貴重な情報もお伝えします。
読み終わったらトイレの中を見渡して、運気アップを邪魔するものとはキッパリさよならしましょう!
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
トイレに置いてはいけないもの、置くと運気が下がるもの5選
まず、風水的にトイレに置いてはいけないもの、置くと運気が下がる恐れのあるものを5つご紹介します。
たとえ必要であっても、気(エネルギー)という観点では置かない方がいいもの、悪い影響を与えかねないものがあるのです。
①大量にストックされたトイレットペーパーなど
トイレに置くとよくないものの筆頭は「量が多すぎるもの」です。
たとえばトイレットペーパーなどの消耗品が、大量に積み上げてあったりするのはNGです。
物を置けば置くほどトイレの気が重くなるので、過剰在庫にならない程度に置きましょう。
そもそも、トイレはどんなにきれいにしていても常に水があって、ほかの部屋に比べて湿気があります。トイレットペーパーはその湿気を吸ってしまうという問題もあります。
棚に消耗品がたくさんあっても、目隠しして、とりあえず見た目はすっきりしているトイレもあります。その場合、風水的に少しは違うのかというと……。
やはり、見えるかどうかにかかわらず、トイレに置くものの量はできるだけ絞るのが正解です。
②トイレに必要ないもの
基本的に、トイレに必要ないものは置かないことも大切です。
「でも、かわいい雑貨や小物を置きたい」という人は、「お気に入りのものをひとつだけ」という置き方なら問題ありません。
また、小さいお子さんがいて、おもちゃがあるとトイレトレーニングがしやすいとか、そうした状況なら、一時的におもちゃを置くのはかまいません。
もし置くなら、気のたまる床には置かず、棚に置くか吊るすようにしましょう。
トイレに必要がないものは置かない。この原則を、頭に入れておきましょう。
③アナログ時計
針が動くアナログ時計には、気を動かす作用があります。絶対ではありませんが、どちらかというとトイレに置いてはいけないものです。
どうしてもトイレの中で時計を見たい場合は、一時的に持ち込むか、手のひらに収まるくらいの小さなものを置くといいでしょう。
④トイレ掃除用のラバーカップ
トイレの詰まりを直すラバーカップも、その役割上、どうしてもよくない気を出します。常にトイレに置いておくことはおすすめしません。
⑤濡れたトイレ用タオル
トイレ用の濡れたタオルをそのまま置いておくのもやめましょう。
トイレにタオルは必需品ですが、何回も使って湿っているものをそのまま放置すると、どんどん気が重くなってしまいます。
こまめに取り換えるようにしましょう。
ここまで、トイレに置いてはいけないものを5つご紹介しました。
その他に置いてはいけないとよく言われるものに、カレンダーや家族の写真などがあります。でも、目覚めの風水は、そうしたものを絶対的なNGグッズとはとらえません。
その理由は別途、トイレのカレンダーに関する記事「トイレのカレンダーが風水でNG扱いな理由。貼ると運気はどうなる?」で詳しく解説していますので、そちらをご覧くださいね。
トイレに置くと良いもの、置くと運気が上がるもの5選
次に、トイレに置くと良いものをご紹介していきましょう。
トイレの重い気(よくない気)を吸い取ったり、浄化したり、陰陽や五行のバランスを整えてくれたりするアイテムです。
上手に使えばトイレの気が良い感じに整い、運気アップ効果が期待できます。
①トイレマット、スリッパ、タオル、トイレカバー
トイレマット、スリッパ、タオル。最低限この3点セットがないと、トイレの風水を整えるのは難しくなります。
まず、トイレマットは必須です。トイレに発生するよくない気は基本的に下にたまっていくので、それをキャッチしてくれるものが必要だからです。
同じ理由でスリッパも置くべきものです。素足でいると、下に落ちたよくない気や汚れを自分の足で拾ってしまうのです。
タオルも当然置いて、毎日洗濯します。来客などで多くの人が使う場合、置けるスペースがあればペーパータオルを使ってもかまいません。
トイレカバーは、便座を温かく保ってくれるメリットがあるほか、色を使った風水術をほどこす場合、マットと一緒に使うと色がプラスされるので効果が高まります。
これらのトイレグッズは、できればおしゃれにトータルコーディネートするとさらに効果的です。
トイレに置くグッズにおすすめの色や材質、方角に合わせた選び方については、こちらの「トイレマットを敷かないと風水が台無し!運を下げない5つのルール」記事を参考にしてください。
トイレマット一覧
②観葉植物や花
観葉植物も、トイレに置くとよいものです。陽の気を出してくれる観葉植物は、基本的に家のどこに置いてもかまいません。
風水のルールを守って、その場にふさわしい形や性質のものを選ぶと、より開運効果が高まります。
トイレの観葉植物の選び方については、こちらの「風水が観葉植物で激変?トイレによくないモノ、おすすめのモノ」の記事を参考にしてください。
観葉植物一覧
③備長炭と水晶のさざれのセット
3番目に、とっておきのおすすめをご紹介します。
それは、丸い藤のカゴに入れた備長炭と、水晶のさざれをセットで置くことです。
備長炭は炭の中でも一番孔が多く開いているので、匂いの吸着力が強く、その分、浄化力も強いのです。
そもそもトイレは水の気が多い場所。備長炭は木を燃やしてできたものなので、木の気と一緒に火の気も持っています。藤のカゴ自体は木ですが、丸い形に金の気があります。網目の粗いものを選びましょう。
さらに、別の器に入れた水晶のさざれを置くと、土の気がプラスされて、トイレの空間に五行(木、火、土、金、水)が揃い、風水的に良いバランスが生まれます。
水晶は、厳密にいうと五行では水と土の両方のエネルギーがあり、トイレに置くものとしてとてもおすすめです。もちろん浄化力もあり、炭と一緒に置けばダブルで浄化してくれます。
水晶のさざれのキラキラした輝きが見えるように、小皿などに入れて飾りましょう。
五行についての詳しいことは、こちらの「陰陽五行」の記事で解説しています。
④アメジストのクラスター
水晶のクラスターはさざれよりもパワーがあり、とくにアメジスト(紫水晶)のクラスターは浄化作用が強いだけでなく、紫色の持つ高貴な性質で空間のレベルを上げてくれます。
アメジストクラスター一覧
⑤上質なアロマ(アロマオイル)
良い香りのトイレは快適ですが、これは風水的にも大切なポイントです。
とくにトイレが西や南東にある場合は、匂いと関係が深い方角なので、良い香りを置くことを強く意識しましょう。
おすすめのアロマは、ローズマリーやラベンダー。ネガティブなエネルギーを緩和してくれる働きがあります。
方角を問わず、いやな匂いのするトイレは要注意。見えない所の汚れが原因かもしれないので、芳香剤や消臭剤などでごまかさず、まずは壁や床の拭き掃除をすることが大切です。
しっかり掃除をした上で、空間をワンランク上にするために上質なアロマを使う、そういう使い方ができればベストです。
条件つきでトイレに置いていいもの
では最後に、「一定の条件付きでトイレに置いていいもの」をご紹介していきます。
風水的に良くなるかどうかは置き方次第なので、注意点を守りましょう。
トイレに置く棚は、ものの置きすぎに注意
トイレに棚を置くこと自体はOKです。
でも、そこにトイレに関係ないものを置くと、気が乱れる元になります。すでに書いたように、トイレに飾る雑貨も、あってもいいですが厳選したものを少数、これを守ってください。
もちろん、棚の上に乗せるものが多すぎる(重すぎる)のもいけません。トイレの気が重たくなってしまいます。
トイレヒーターは専用のものがおすすめ
トイレに置くヒーターも、寒いトイレには置いていいものです。ヒーターを置いても風水的に悪い影響はありません。
ただ場所を取るので、トイレのサイズに合ったものを置くことが大切です。
また、体の近くに置いて使うこと、人がいない時間が長いことを考えると、温度調節機能、自動停止機能、人感センサーなどを備えたヒーターだと安心です。
自宅のトイレが一般的な広さなら、トイレ用に作られた小型のトイレヒーターを選べば間違いないでしょう。今は省エネタイプで電気代が安いものも出ているので、検討してみてはいかがでしょうか。
動物の置物は方角に合わせた干支の置物ならOK
動物の置物は、本来はトイレに置く必要がないもの。でも、風水的にトイレの方角に対応した干支の置物なら置いても大丈夫です。
たとえば、家の中心から見てトイレが西にあるなら、西に対応する干支は酉(とり)なので、鶏やフクロウなど鳥の置物を置くと調和がとれます。
各方位に対応する干支
南=午(うま)
南寄りの南西=未(ひつじ)
西寄りの南西=申(さる)
西=酉(とり)
西寄りの北西=戌(いぬ)
北寄りの北西=亥(い)
北=子(ね)
北寄りの北東=丑(うし)
東寄りの北東=寅(とら)
東=卯(う)
東寄りの南東=辰(たつ)
南寄りの南東=巳(み)
「トイレの方角の干支と相性のいい干支」の置物は対人運に効く
その他に、その方角の干支そのものではなく、それと相性のいい干支の置物を置くやり方もおすすめです。
その場合は、たとえば西のトイレなら、西の干支である酉(鳥)の代わりに辰(龍)の置物を置きます。東寄りの南東のトイレなら、そこの干支である辰の代わりに、酉の置物を置きます。
ペアとして相性が良い干支同士は、次の通りです。
- 酉(とり)と辰(たつ)
- 子(ね)と丑(うし)
- 寅(とら)と亥(いのしし)
- 戌(いぬ)と卯(う)
- 午(うま)と未(ひつじ)
- 巳(み)と申(さる)
この組み合わせを使うと、相性の良い干支のサポートを受けて場のエネルギーが強まり、対人関係に良い作用があるといわれています。
良縁に恵まれたい人は、試してみるとよいでしょう。
サボテンは気の悪いトイレ限定でOK
トイレに置くサボテンは、要注意アイテムです。
元々、あまり湿気の多い環境に適さない植物ですし、トゲのあるサボテンは、すでに風水的に調和がとれたトイレに置くのはおすすめしません。
逆に、調和が乱れているなと思ったらトゲのあるサボテンの出番です。
「とがった葉っぱの植物」と、サボテンやひいらぎのような「トゲトゲの植物」は、似ているようで、実は役割が違います。前者は気の流れを早める性質があり、後者は悪い気を突き刺して退治するような性質があります。
ちなみに、同じサボテンの仲間でもトゲのない多肉植物は穏やかで、さっ気を刺すような力はありません。こちらはどんなトイレに置いても問題はないですが、もし弱ってきたら別の場所に移しましょう。
まとめ
Summary
- トイレに置いてはいけないもの5選(気を重くしたり、乱したりするもの)
- 大量の消耗品のストック
- トイレに必要ないもの
- 時計
- ラバーカップ
- 濡れたタオル
- トイレに置くと良いもの5選 (気の調整や浄化に役立つもの)
- トイレマット、スリッパ、タオル、トイレカバー
- 観葉植物や花
- 備長炭と水晶のさざれのセット
- アメジストのクラスター
- 上質なアロマ(アロマオイル)
- 棚はものをたくさん置きすぎなければ問題なし
- トイレヒーターは、適切な大きさと機能のものを選ぶ
- 動物の置物は、方角に合う干支の動物ならOK
- トゲのあるサボテンは、気の悪いトイレ限定でおすすめ
まめにきれいに掃除されて、「必要なもの」と「気を良くするもの」が少しだけ置いてあるトイレが理想的ということですね!