最近は、YouTubeなどでも、開運系やスピリチュアル系のチャンネルで二十四節気の話題が出ることが増えています。
春分の日だからこれをやって運気を爆上げ!とか、冬至までにこれだけはやって!とか、いろいろな人が言っていますね。
でも、根拠がよくわからない。「宇宙からワタシに降りてきた情報」ということで、シェアされていたりします。
「よくわからないけど、すごいエネルギーがある日なんだ……」と素直に従っている人もいますが、それだとどうしても「やらされる感」が残りますよね。
ここで大事なこと。
「やらされる」のと「自発的に行動する」のとでは、効果も結果も違ってくるのです。
これをふまえて、『目覚めの風水』は、二十四節気というくくりの中で、春分なら春分がどういう位置づけなのか理解したうえで、「じゃあ私はこうやって自分を整えよう」とみなさんが決められるように、意識して記事を作っています。
この記事では「そもそも二十四節気とは?」「風水とのかかわりは?」この2点について、簡単にまとめています。
開運はもちろん、暮らしの知恵、話のタネとしても役立ちます。知っておいて損はないですよ。
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
二十四節気とは
二十四節気とは、1年の太陽のめぐりを、約15日間ずつ24等分して季節の移り変わりを表した言葉。元々は古代中国が発祥です。
もう少し詳しく言うと、二十四節気とは1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれを6つに分けたもので、「節」(または節気)と「気」(または中)が交互に訪れるしくみになっています。(「二十四節気一覧」参照)
立春、春分、夏至、秋分、冬至といった大きな節目のほか、同じ季節の中でもたとえば「雨水、啓蟄、清明」など、微妙に変化していく自然の姿をたくみに表現しています。
実は、風水と二十四節気は関係が深い
季節は太陽の動きに応じて変化します。太陽の動きは、1年を通じて陰陽のバランスも変化させていきます。そして風水は、陰陽五行説をもとに気の流れを整える開運法です。
風水を正しく実践したいなら、二十四節気を無視してはいけません。
風水は、季節による陰の気、陽の気の移り変わりや、五行(木火土金水)の循環も意識しながら、家の環境やライフスタイルを整えていくことが大切なのです。
このサイトの「二十四節気」というカテゴリの記事には、次の内容が盛り込まれています。
・それぞれの節気が今年はいつなのか
・その日、その時期にどんな意味や性質があるのか
・どんな行動をすると運気の波に乗れるのか
・おすすめの食べ物、季節の行事や習慣など
それらを参考に、普段から暦をチェックして、「夏至が来る前に衣替えをしよう」「立秋を過ぎたから、金の気の食べ物(ねぎや大根など)を積極的に食べよう」というふうに、意識して過ごしてみてください。
自然の流れに沿った風水生活は、心身のリズムを整え、浄化を促進し、健康運をアップさせます。運気の波に乗りやすい体質をつくります。あなたの開運体質に磨きをかけられるのです。
ご家族と暮らしているなら、季節の旬の食べ物や行事を一緒に楽しむことは、よりよいコミュニケーションにもつながるでしょう。
二十四節気と暦
次に、二十四節気の名称と、毎年めぐってくる時期を知っておきましょう。
二十四節気の新暦(太陽暦)における日付はあくまでも目安です。その年によって1日ぐらい前後することがあります。
1年の最初の節気は立春で、春の始まり。そこからひとめぐりして、大寒が最後の節気です。
節分は1年に4回めぐってくる
ちなみに、立春、立夏、立秋、立冬という各季節の始まりの前日は、すべて「節分」です。
節分は雑節(節気とは別に設けられた、季節の目安)のひとつに分類されます。
「節分イコール立春の前日(豆まき、恵方巻の日)」のように思われがちですが、実際は1年に4回の節分があるわけです。
二十四節気一覧
春夏秋冬の二十四節気の一覧は次の通りです。
それぞれ、リンク先の記事で、その日(その時期)におすすめの開運アクションがわかるようになっています。まだの方は読んでみてくださいね。
二十四節気名 | 節月 | 新暦の日付 |
立春(りっしゅん) | 1月節 | 2月4日頃 |
雨水(うすい) | 1月中 | 2月19日頃 |
啓蟄(けいちつ) | 2月節 | 3月5日頃 |
春分(しゅんぶん) | 2月中 | 3月21日頃 |
清明(せいめい) | 3月節 | 4月5日頃 |
穀雨(こくう) | 3月中 | 4月20日頃 |
二十四節気名 | 節月 | 新暦の日付 |
立夏(りっか) | 4月節 | 5月5日頃 |
小満(しょうまん) | 4月中 | 5月21日頃 |
芒種(ぼうしゅ) | 5月節 | 6月6日頃 |
夏至(げし) | 5月中 | 6月21日頃 |
小暑(しょうしょ) | 6月節 | 7月7日頃 |
大暑(たいしょ) | 6月中 | 7月23日頃 |
二十四節気名 | 節月 | 新暦の日付 |
立秋(りっしゅう) | 7月節 | 8月8日頃 |
処暑(しょしょ) | 7月中 | 8月23日頃 |
白露(はくろ) | 8月節 | 9月8日頃 |
秋分(しゅうぶん) | 8月中 | 9月23日頃 |
寒露(かんろ) | 9月節 | 10月8日頃 |
霜降(そうこう) | 9月中 | 10月24日頃 |
二十四節気名 | 節月 | 新暦の日付 |
立冬(りっとう) | 10月節 | 11月7日頃 |
小雪(しょうせつ) | 10月中 | 11月22日頃 |
大雪(たいせつ) | 11月節 | 12月7日頃 |
冬至(とうじ) | 11月中 | 12月21日頃 |
小寒(しょうかん) | 12月節 | 1月5日頃 |
大寒(だいかん) | 12月中 | 1月21日頃 |
※節月とは、節気から次の節気の前日までの間を1か月とする、月の区切り方のこと。
二十四節気の意味
春 | 立春 | 暦の上では春。旧暦では1年の始まり。寒い中にも春の気配が感じられます。 |
雨水 | 雪や氷が溶けて水になり、降ってくる雪が雨に変わります。 | |
啓蟄 | 冬の間地中にいた虫が這い出してきます。 | |
春分 | 地球全体で昼夜の長さがほぼ等しくなり、この日を境に日が延びていきます。 | |
清明 | 万物に新しく清らかな気が満ちあふれてきます。 | |
穀雨 | 春雨が田畑を潤し、農作物を育てます。 |
夏 | 立夏 | 暦の上では夏。春の終わりと夏の気配が感じられます。 |
小満 | 陽の気が高まり、あらゆるものが次第に成長して天地に満ち始めます。 | |
芒種 | 稲などの穀物を植え付ける時期です。 | |
夏至 | 北半球で昼が最も長く、夜が最も短くなります。陽が極まって少しずつ陰へ転じます。 | |
小暑 | だんだん暑さが増し、梅雨が明けてきます。 | |
大暑 | 夏の暑さが極まります。 |
秋 | 立秋 | 暦の上では秋。暑さはまだ厳しいですが、秋の気配が感じられます。 |
処暑 | 暑さがおさまり、朝夕は初秋らしくなってきます。 | |
白露 | 本格的な秋となり、草花に朝露がつき始めます。 | |
秋分 | 春分と同様、昼夜の長さがほぼ等しくなります。秋の彼岸の中日。 | |
寒露 | 秋が深まり、草木に冷たい露が宿ります。 | |
霜降 | 朝晩冷えるようになり、霜が降り始めます。 |
冬 | 立冬 | この日から立春の前日まで、暦の上では冬。明らかに日が短くなります。 |
小雪 | 木々の葉が落ち、冷気が増し、山には初雪が舞い始めます。 | |
大雪 | 北風が強まり、平地にも雪が降り積もります。 | |
冬至 | 北半球では昼が最も短く、夜が最も長くなります。陰が極まって少しずつ陽へ転じます。 | |
小寒 | 寒の入り。日に日に寒さが厳しくなります。 | |
大寒 | 冬の寒さが極まります。 |
まとめ
Summary
- 二十四節気とは、1年の太陽のめぐりを24等分して季節の移り変わりを表した言葉。
- 季節の移り変わりは陰の気、陽の気の移り変わりも表している
- 風水は陰陽五行節をもとに「気」を整える開運法
- 風水を実践するなら、季節による陰陽の変化や五行の循環も意識すること
- 二十四節気の日付は年によって1日程度前後することがある
- 二十四節気の意味を知って自然のリズムに合わせた風水生活を送ろう