「風水で金運を上げたい!上昇気流に乗りたい!」
そんなあなたが真っ先に注目すべき場所は?そう、家の顔である玄関です。
金運アップの玄関づくりには、リフォームなど大掛かりなことは必要ありません。
なんと「置物を置く」だけで十分な効果があるのです。
ただしそこにはルールがあり、NGなことをすると運気ダウンのおそれも……。
でも、この記事で置き方のポイントを学べば心配はいりません。
誰でもできる置物の開運法で、今日からお金を呼び込む玄関をつくりましょう!
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
風水は玄関の置物でどう変わるのか
置物を玄関に置くことは、当然、風水に影響を与えます。
なぜなら、それらの形と色がエネルギーを発しているからです。また、その置物の質量が大きいほど影響は大きくなります。
では、どんな置物をどこに置けば玄関の風水がよくなるのでしょうか。
一番のポイントは、玄関の方角です。
家の中心から見て玄関がどの方角にあるか。それを確認して、玄関の方角の五行に合う置物を選びます。
風水の基本にある「五行説」は、万物は「木・火・土・金・水」という5つの元素のどれかに属しているという思想です。
もちろん方角も例外ではなく、すべて5つのうちのどれかに当てはまります。たとえば東は木、西は金、南は火、北は水の性質を持っています。
それを基準にすると、その玄関にどんな置物が合うかがわかります。
基本的には、玄関の方角が木の性質なら同じ木の性質の置物、というふうに、その方角の五行と一致する置物を置くと、エネルギーのバランスが取れます。
これが、シンプルでどんな人でも使える方法です。
実際は、より細かく個々人に合わせた選び方もありますが、今回は、こちらの万人向けの方法を中心にお伝えしていきますね。
方角別・おすすめの色、形、模様、アイテム
各方角の五行と、そこに置くのに適した「基本の色、形、模様、アイテム」は次の通りです。置物選びの参考にしてください。
木(東・東南)
緑、青
細くてまっすぐな形、棒状、筒状のもの
ストライプ(縦じま)
観葉植物、ミリオンバンブー、森林の写真や絵、木製の置物
火(南)
赤、ピンク、オレンジ、紫
三角形、先端がとがった形
ジグザグ、星
ライト、キャンドル、太陽の写真や絵、タワーの置物、ピラミッド
土(南西・北東)
黄色、茶色、ベージュ
四角形、台形
チェック、横縞
陶器、磁器、パワーストーン、レンガ、大地の写真
金(西・北西)
白、金、銀
円形、球形
丸、楕円
金属製品、ゴールド・シルバーのジュエリー、丸い時計、キラキラ光るオブジェ、風鈴、ひょうたん
水(北)
黒、グレー、紺
曲線、波打った形
雲、波
ガラス製の置物、液体の入ったオブジェ、海や滝の写真、金魚鉢、黒岩塩
ただし、北の玄関に水の気が多すぎるのはよくないので、控えめにしておきましょう。
玄関の置物は数を絞ってスッキリと
玄関の置物は、ある程度、数を絞ることも大事です。
運気アップを期待して並べた置物も、たくさん置きすぎてホコリっぽくなっていたりすると、かえって悪い気を発してしまいます。
玄関にあると便利なもの、たとえば印鑑やカギ、靴のお手入れ用品なども、無造作に置かずにちゃんと収納することが大切です。
玄関は家の顔なので、常にきれいにしておきましょう。配達の人でも誰でも、家に来た人は玄関を見て「こういう人なんだな」と思います。どうでもいいものは置かないことが大事です。
玄関がゴチャゴチャしがちな人は、「玄関の印象が自分の印象になる」という意識で、玄関に置くものを見直してみるとよさそうですね。
ここまで、玄関の置物と風水について、一番の基本の部分をお話ししました。
次は、玄関の置物を金運アップに活用する際のポイントを、アイテム別に見ていきましょう。
金運アップの風水を玄関の置物で叶えるには?
玄関の水槽の風水効果と注意点
金魚や熱帯魚が泳ぐ水槽は、涼しげで、インテリアとしても素敵ですね。
でも、実は、水槽は取り扱い注意の風水アイテム。玄関にかぎらず、無造作に置くのはキケンです。
風水で水槽は金運を上げるといわれていて、正しく置けば本当に効果があります。でも、間違った場所に置くと、かえってよくない作用をもたらしてしまうのです。
水槽は五行では水を表します。なので、水の気を置くのに適した場所に置く必要があります。
そして、水槽の中では魚が泳ぎ回って常にエネルギーを回しています。
「動くもの」はエネルギーを活性化したい場所には適していますが、そうでなければ逆効果になってしまう、諸刃の剣なのです。
「すでに玄関に水槽を置いているけど、運気が上がらない」という人がいるかもしれません。そういう場合は、せめて水槽をきれいに洗いましょう。
玄関の水槽で金運アップの風水をかなえる条件
- 水の気を置くのに適していて、なおかつエネルギーを動かしてもよい場所に玄関がある
- 水槽を常にきれいに保っている
より確実な金運アップ効果を狙うなら、玄関がその家の「財のツボ」と呼ばれる場所と一致していれば最高です。適切な日時に水槽を設置することも条件になります。
ただし、どちらも簡単には割り出せないもので、風水鑑定の領域になります。
実際問題として、財のツボの場所がわかっても、家の構造上どうしても水槽が置けないこともありますね。その場合はウォータータワーというインテリアグッズが使えます。
これに水を入れて泡をブクブクさせておくことで、水槽と同じ役目を果たすといわれています。ライトもつきますが、水槽の代わりに使うならその機能はオフにしておきます。
サイズは、せめて70センチ以上の大きさがないと、水槽のようなエネルギーは出してくれないようです。
玄関のカエルの風水効果と注意点
玄関に置ける風水の置物で、金運や財運に効くものといえば、三本足のカエルです。
こういう見た目なので、おしゃれインテリアにはそぐわないのですが、気にならなければ、おすすめのアイテムです。
自営業の人なら、お店や事務所の玄関に置くとお金が集まってくるといわれています。
ただし、このカエルを玄関に置いて金運アップ効果を得るには、一定の「お作法」があります。
三本足のカエルをケアする方法
- 毎朝挨拶してカエルの顔を外側に向ける
頭をなでて「今日もよろしくお願いします」と挨拶し、カエルを外側に向けて置く。 - 1日の終わりにも挨拶して、カエルの顔を内側に向ける
仕事が終わって、1日の終わりには「今日も1日ご苦労様でした」といって、カエルの顔を内側に向けます。
風水アイテムは置いたら終わりではなくて、自分でケアすることが非常に大切です。そうすることで、その人の気がどんどん入っていくのです。
三本足の蛙一覧
玄関の写真の風水効果と注意点
写真立てなどで玄関に飾る写真も、選び方次第で金運アップ効果があります。
山には、東洋の思想で「積み重なっていく」という意味があるので、財が積み重なっていくことにも通じます。そういう意味で、山は金運にもよいでしょう。
玄関に飾る写真については、絵やポスターなどと共通する部分も多いので、「風水玄関の絵」の記事もぜひ参考にしてください。
富士山の絵画一覧
玄関の時計の風水効果と注意点
時計は魚が泳ぐ水槽と同じく、その場所のエネルギーを動かす(活性化する)効果があります。
時計は、五行では金の性質なので、その家の玄関が金のエネルギーを必要としている場合に使えます。形も金を象徴する丸い形のものを選ぶといいでしょう。
方角でいうと、五行で同じ金の性質の西や北西の玄関と相性がいいです。西は金運を司る方角で、北西は仕事運を司る方角なので、そこを活性化すれば、基本的には金運や仕事運がアップすると考えられます。
ただし、厳密には、住む人の星回りとの相性も見て、その方角を活性化するのが良いかどうかを判断する必要があります。場合によっては裏目に出てしまうこともあるからです。
結論としては、エネルギーを動かさない方がいい場所には、時計は置かないことです。これも水槽と同様です。水槽ほど強い影響はないですが、置いてみてあまり良い流れが来ないのを感じたら、やめたほうがいいでしょう。
家を出る前に時間を確認するためとか、実用目的で置くなら、デジタル時計を使えば風水的な影響を気にしないですみます。
玄関の香り(アロマ)の風水効果と注意点
良い香りを放つアロマディフューザーやアロマポットは、基本的にどこの場所に置いても空間の気を良くしてくれるアイテムです。
金運アップを期待できる香りは、レモンやオレンジなど柑橘系の香り、ジンジャー(ショウガ)やパチョリなど。もちろん天然の純粋なエッセンシャルオイルがおすすめです。
ドラッグストアで売られているような、化学合成物質の香りは風水上あまりよくないので、避けてください。
また、いやなにおいがこもりがちな下駄箱などには、脱臭効果のある炭を入れておくとよいでしょう。
うさぎなど十二支の置物の風水効果と注意点
うさぎの置物は可愛さで人気があるようですが、風水にもちゃんと活用できます。
ご存知のように、うさぎは十二支の「卯」でもあります。
十二支の表記と読み方
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)
そして、十二支には、下図のようにそれぞれ対応する方角(方位)があります。
干支と方位
十二支と干支はしばしば混同されていることがありますが、イコールではありません。正確には、干支とは、十二支と十干(じっかん)を組み合わせたものを指します。
*十干とは、五行を兄(え)・弟(と)に分けたもの。上の図に載っている、「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」が十干。
十二支の置物の効果的な置き方
十二支の置物は、ただ好きな場所に置くだけでは効果を発揮しません。より強く運を引き寄せる置き方があるのです。
風水をよくするために十二支の動物を置くなら、おすすめの方法は3つあります。
1.その方角と同じ十二支を置く
東は卯の方角なので、うさぎの置物が合います。東の玄関にうさぎを置けば、東が司る発展運や才能運がよくなることが期待できます。
2.その方角と「相性の良い」十二支を置く
十二支には三合といって、互いの足りないところを補い合える組み合わせがあります。相性の良い三つの干支が揃うと、それぞれが司る基本的な運勢がよくなるといわれているのです。
<三合の組み合わせ>
◇申・子・辰
◇巳・酉・丑
◇寅・午・戌
◇亥・卯・未
たとえば、未(ひつじ)の方角である南寄りの南西の玄関のエネルギーを高めたい場合は、ひつじの代わりに、ひつじと相性がよく、パワーを与える役割のうさぎの置物をそこに置きます。
3.巳・酉・丑の置物を各方角に置く
三合の相性の良さにはそれぞれ性質があり、中でも巳・酉・丑は金運に恵まれる組み合わせといわれています。
これにあやかるために、ヘビと鳥と牛の置物を用意して、それぞれの方角(南寄りの南東・西・北寄りの北東)に置くと、実は抜群の金運アップ効果が得られるのです。
玄関の置物で風水効果のあるアイテム、その他いろいろ
風水と玄関とふくろうの置物(名誉運、才能運)
ふくろうの置物は、「不苦労」に通じ、苦労しないといわれている縁起物です。
知恵を司る存在なので、南(名誉運)や東(才能運)の玄関にぴったりです。
ふくろうの置物を選ぶときは、材質に気をつけましょう。好みであっても、本物の羽を使ってあるようなものは避けてください。もちろん剥製もNGです。
風水と玄関とガラスの置物(気の調整)
その玄関に水のエネルギーが必要な場合は、ガラスの置物が役立ってくれます。
ガラスの置物はいろいろな方角の玄関に置くことができるので、うまく活用しましょう。
水と相性が良い方角は、五行で金の北西、西の玄関。同じ水の質である北の玄関でもOKです(ただし、水の気が強くなりすぎないように調整すること)。他には木の質である東や南東とも好相性です。
風水と玄関と花瓶(不動産運、財運)
花瓶は、それ自体を置物として使うこともできますね。
陶器の花瓶は、中身が空の場合は、土のエネルギーを発する置物になります。基本的に相性がよいのは、同じ土の質を持った南西や北東の玄関です。
お金まわりに関しては、南西は不動産運アップ、北東は財運アップが期待できます。
花瓶に花を飾る場合は中に水を入れるので、「動いていない水がそこにある」という状態です。小さな花瓶なら問題ないですが、ある程度の質量があるものは注意が必要です。
大きい花瓶に花を生ける場合は、水の影響が大きくなるので、置き場所に注意が必要です。たとえば水と相剋の関係にある火の方角(南)の玄関に置いたりすると、気が乱れる原因になります。
風水の世界では、首のすぼまった花瓶に、五穀豊穣を入れるという意味で米や乾燥した豆などを入れて使ったりします。パワーストーンを入れてもOKです。
水晶のさざれを入れてひょうたんの代わりに使うこともできます。ひょうたんは西や北西の玄関に適したアイテムです。
風水と玄関と天使の置物(どこに置いてもOK)
天使の置物は、どこに置いても風水的に問題ありません。もちろん玄関でも大丈夫です。
天使を家に呼びたいと思う人は置いておくとよいでしょう。
小さな天使の置物も、神社の末社のように、天使的な存在とご縁をむすぶ窓口になってくれるかもしれませんね。
風水と玄関のさざれ石(盛り塩の代わり)
さざれ石の中でも、とくに水晶のさざれは盛り塩の代わりになるので、玄関にはおすすめです。
盛り塩は、毎日取り換えるべきだという人がいるくらい管理が大変ですが、水晶はそこまでではありません。それなりに質の良いさざれを買って玄関の両サイドに置けば、結界の役目を果たしてくれます。
金運がアップする玄関にしたいなら、ルチルクオーツのさざれの上にアメジストのクラスターを置いたものがおすすめです。
まとめ
Summary
- 玄関の置物選びのポイントは「玄関の方角」に合うかどうか
- 玄関の方角別に、おすすめの色、形、模様、アイテムがある
- 置物はあまりたくさん置かない方が運の良い玄関になる
- 水槽の金運効果は一定条件を満たした場合のみ
- 間違った置き方で水槽を置くと、健康運に赤信号
- 三本足のカエルは金運におすすめだが、ケアが必要
- 玄関の写真は豊かさを感じるものや山の写真で金運財運アップ
- アナログ時計は水槽と同じく置き場所に要注意
- アロマは「南東か西の玄関に柑橘系」で金運アップ
- うさぎの置物など十二支の動物は活用範囲が広い
- 「牛と蛇と鳥」の置物をそれぞれの方角に置くと金運アップ
- ガラスの置物はいろいろな方角に使える便利アイテム
- 陶器の花瓶は南西の玄関に置くと不動産運、北東の玄関に置くと財運がアップ
- 花を生けた大きな花瓶は水の気が強いので要注意
- 天使の置物はどの方角の玄関に置いても大丈夫
- さざれ石(水晶)は浄化力が強く、玄関の盛り塩代わりに使える
- ルチルのさざれ+アメジストのクラスターは玄関に最適