イメージしてみてください。
大金持ちの家の表札って、どんなものでしょうか。
高級感のあるしっかりした表札が頭に浮かびましたよね?
かまぼこ板にマジックで名前を書いた表札とか、間違っても浮かびませんよね?
なぜなら、みんな無意識にわかっているからです。
「表札はその家の主人の顔であり、その家にふさわしいものであるべきだ」と。
それは風水的にもまったく同じ。玄関の風水で、表札の選び方はとても重要です
この記事では、風水的に良い表札、NG な表札のポイントや、家とのバランスのとり方などについて解説しています。
今まで表札に関心のなかった人も、できる範囲で整えて、より運気がアップする玄関をつくってみませんか?
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
表札の風水効果とは?
表札は一家の主を表す重要なもの
風水において表札は、その一家の主を表すといってもよいほど大切なもの。
ですから、玄関には表札が必要です。
もし玄関に表札がないと、風水的には「そこに人がいない」とみなされます。
つまり、表札がないとその家の主人が透明人間のような状態になってしまうため、良い気を引き寄せることが難しくなるのです。
風水的に環境の整った、良いエネルギーに満ちた家で英気を養い、外で仕事や勉強を頑張って、帰ってきたらまたチャージする。そういう巡りを作ることが大切です。
寝るためだけの家なら表札なしでもOK
ただし、例外もあります。風水の流派により、「家がその人にとってどういう位置づけかによって、表札の扱いは変わってくる」という考え方もあるのです。
ちょっと特殊な例ですが、その人にとって本来の機能を果たしていない家に関しては、表札は必ずしも必要ではないのです。
風水的に良い表札とは?ステンレスでもOK?
「玄関の右に天然素材の表札」が基本
風水的な見地からの「良い表札」とはどんなものでしょうか。
表札の位置としては目線より少し上で、外側から見て玄関の右につけるのがおすすめです。
表札の素材は、基本的に天然素材を使ったものがよいです。
木や大理石のものが主流のようですが、それらは風水的にもよいといわれています。
木製なら、合板ではなくしっかりした厚みのある一枚板がおすすめです。
金属製なら柔らかい印象のデザインを選ぶ
耐久性のあるステンレス、真鍮、アイアンなど、金属製でおしゃれなものもよく使われています。それらの素材でも問題はありません。
金属製の場合、四角くてそっけないものよりも、植物柄などの装飾や、波打ったデザインを取り入れているような、やわらかい印象のあるものがおすすめ。
ふくろうの絵がついた表札も人気があるようです。ふくろうは「不苦労」に通じる縁起物なので、そういう要素を入れたい場合に適したモチーフです。
表札の文字は家や自分との相性が大切
表札の文字は、東洋の人なら漢字を使うのが原則です。漢字の場合は基本的に縦書きがよいといわれています。
表札はその人の顔なので、その人の名前をそのまま使うのが基本です。
ただ、漢字とアルファベットのどちらがよいかは家の雰囲気にもよるし、個人的な感覚にもよります。角ばった書体の漢字が自分に合うとか、アルファベットがしっくりするとか、その人のイメージも大事なのです。
「こういう表札がよい」という原則があっても、その住居に合わなかったり、本人が気に入らないものは避けたほうがいいのです。
開運したいなら安っぽい表札は使わない
また、開運をめざすなら、安っぽい感じの表札はダメ。「現状よりもレベルアップした自分に合う表札」を意識して選ぶことが大切です。
表札でやってはいけない3つのこと
プラスチック(アクリル)製やガラス製の表札はNG
プラスチック製の表札はNGです。アクリルもプラスチックの一種なので同様です。
風水では、どんな場合でもプラスチックという素材は嫌われます。まして表札のようにその家の主を表すものには、おすすめはできません。
ガラスや陶器など割れる可能性がある素材も、縁起が悪いので避けましょう。
家の雰囲気に合わない文字やマジックで書いた文字はNG
表札に使う文字にも、家との相性があります。
家の雰囲気に合わない文字は使わないようにしましょう。
たとえば純和風の家に横文字で書かれた表札は、ちょっと変な感じがします。
逆に、表玄関のイメージが洋風なのに、かっちりした楷書の漢字で名前が入った表札は、やはりちょっと違和感があります。
また、たまにマジックペンで名前を書いた表札がありますが、これもNGです。
本当に仮住まいの家ならいいのかもしれませんが、腰を落ち着けて住むなら、マジックで名前を書くのはやめましょう。
ちゃんと固定されていない表札はNG
たまに、手作り風の表札をひもやチェーンでドアに下げている人がいますが、これも風水的にNGです。
ドアを開けるたびに動いてしまって、不安定要素になからです。
表札は風水を意識すれば手作りでもOK?
風水を考慮しつつ前向きな気分になれるものを作る
表札を手作りしたい場合、風水を考慮して作ったものを、きちんと固定させてつけるなら問題ありません。
トールペイントなどができる人なら、レベルアップした自分をイメージしながら作ってみてしばらくしたら取り替えるとか、段階的にレベルアップしていくとよいかもしれません。
マンションの表札の風水的な注意点
表札の位置や形を変えられなくても問題なし
マンションやアパートだとほとんどの場合、表札の位置は決められていて、多くは横書きです。
本来なら「ドアの右側に縦書きの表札」が望ましいですが、制約がある以上、完全に理想的な形にできないこともあるでしょう。
風水的には「きちんと名前を入れた表札が定位置に収まっていること」が一番大事なので、それができていれば、気に病む必要はありません。
中には、マンション住まいで2つ表札をつけている人もいるようです。
表札を一戸建ての家につける場合の注意点
汚れをこまめに取り除き、節目が来たら取り替える
一戸建ての家の門柱やドア横に表札を付ける場合、風水的に良い表札の選び方は、最初のほうでお話しした原則の通りです。
天然素材でしっかりしたもの、家の雰囲気(外観)に合ったもの。そして、稼ぎ頭の人が、こうありたいと思うイメージに合うグレードのものにしましょう。
また、一戸建てはマンションよりも雨風が当たりやすいので、表札が汚れたらきれいにして、汚れがとれなくなったら取り替えることをおすすめします。
ただ、今どきは傷みにくい加工がしてあるものも多いので、それほどひんぱんに替える必要はありません。
二世帯住居の表札、風水的なおすすめは?
「上下ではなく横並びに2つ」で円満な関係に
二世帯で同じ家に住んでいる場合、玄関が2つあるならそれぞれに1つずつ表札をつけます。それで風水上問題ありません。
ご夫婦と、息子さんや娘さん一家が同じ家に暮らしていて、門も玄関もひとつの場合でも、別の家族なので表札は2つつけるのがよいでしょう。
表札を上下に並べると、お互いの力関係もそうなりやすいのです。二家族がフラットに仲良く暮らすには、横並びがおすすめです。
古い表札を処分する方法のおすすめは?
最後に、古い表札の処分方法にもふれておきましょう。
古い表札は、保管に困るようなら、白い紙に包んでゴミの日に出しても大丈夫です。
でも、自分の名前が書かれた表札を、ゴミとして捨てたくないという方も多いようです。
その場合はお焚き上げをお願いしましょう。
まずは、毎年小正月(1月15日)に、あちこちの神社で行われる「どんど焼き」。燃える素材の表札なら、松飾りやしめ飾りと同様に、お焚き上げしてもらえる場合があります。
また、年間を通じて、有料で表札のお焚き上げを受け付けている神社やお寺もあります。
どちらの場合もいきなりではなく、その寺社で表札のお焚き上げが可能か、いくらかかるか、あらかじめ確認してから持ち込みましょう。
玄関の表札一覧
まとめ
Summary
- 表札は家の主の顔なので必ずつけるのが原則
- 表札をつける位置は目線より上、ドアの右側
- 風水的に良い表札は木や大理石などの天然素材
- ステンレス、アイアン、真鍮もOK
- 東洋人なら漢字の縦書きが原則だが例外あり
- 和風・洋風は家の雰囲気に合わせて決める
- 自分で見て違和感のある表札は作らない
- 運気アップには「今の自分より少し上」の表札を選ぶ
- プラスチック(アクリル)製やガラス製は避ける
- 家の雰囲気に合わない文字やマジックの文字はNG
- ちゃんと固定させていない表札はNG
- 風水を意識して作れば手作りの表札もOK
- マンションの表札は規定に従うのが原則
- 一戸建ての表札は門柱とドア横につける
- 二世帯住宅の表札は世帯別に1つずつ
- 古い表札を処分するならお焚き上げもおすすめ