家の中心って、意識したことありますか?
もしあなたが開運したいなら、家の中心は絶対に無視できない場所です。
そこは本来、たっぷりと蓄えた気を家中に循環させる、風水的にとても重要なエリア。
ところが、そのパワーを弱めてしまう困った存在があります。
「不適切な間取り」や「間違ったインテリアアイテム」です。
知らずに放置していると、気の流れが悪い家になり、あなたのエネルギーも乱れてしまうかも?
しかるべく対処するためにも、さっそくチェックしてみましょう。
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
まず、家の中心の出し方(調べ方)を知ろう
マンションやアパートの場合
部屋全体の間取り図を用意します。
通常の物件は、長方形か正方形に近い形をしています。その角と角を結ぶ線=対角線を2本引いて、それらが交わった所が家の中心です。
角が少し欠けていても、張り(出っ張った部分)があっても、それが「一片の3分の1以下の長さなら計算には入れなくてよい」ということになっています。
極端に変形した部屋でない限りは、このやり方で大丈夫です。
一戸建ての場合
一戸建ての場合も、中心の出し方はマンションやアパートと同じです。
ただし、複数のフロアがある家は、「家をどう使っているか」も考慮に入れる必要があります。
たとえば2階建ての家でも、自分たちは1階しか使っていないという場合は、1階の中心だけを調べれば大丈夫です。人が生活していないフロアは無視してよいのです。
でも、1階と2階の両方を、同じくらいの頻度で使っているなら、それぞれの中心を割り出しましょう。
家の形状にもよりますが、中心はフロアごとに多少ずれると考えてください。
風水から見た家の中心の意味とは
風水では本来、家の中心はエネルギーがたまる場所です。そこでたまったエネルギーが四方八方に広がり、家の中を循環していくのです。
それがスムーズにできていれば風水的に良い家になるし、そうでなければ、ちょっと問題ありの家になります。
たとえば、もし中庭があってそこが家の中心だとすると、天井や壁で囲まれていないために、気がたまらずに通り抜けていってしまうのです。
同じように、家の中にも、そこに中心があると気がたまりにくかったり、気が滞りがちな場所がいくつかあります。
それらは家相の世界では「凶」とか「大凶」とか、ほとんど絶望的な鑑定結果になってしまいます。
でも風水は、とくに「目覚めの風水」はもっと柔軟に状況をとらえます。それぞれ対処法もありますから、安心してください。
それでは、ケース別に、注意点とその対策についてお話ししていきましょう。
家の中心に廊下がある→エネルギーがたまるものを置く
マンションの場合、廊下が家の中心に位置していることもよくあります。
家の中心が廊下にあると、そこは、家相的には「開き(あき)」という場所になります。
すると、本来はそこにたまるべきエネルギーが抜けてしまい、たまりづらくなります。
対処法としては、石(パワーストーン)が役立ちます。
もし、家の中心が廊下の真ん中だった場合は、物を置いてしまうと生活しづらくなるので、少しずらした場所に石を置いたほうがいいでしょう。
小さな台を作って、人がぶつからないように、ちょっと高い位置に置けるとベストですね。
だからみなさん、「こうじゃないと悪いことが起きる」とか思い込まずに、「大丈夫!」と思ってくださいね。
水晶球体一覧
家の中心に収納がある→キレイにして空気の入れ替えを
家の中心にある収納は、物が入っていて扉が閉まっているので、どうしても気が滞りがち。そうすると、やはりうまく気が巡りません。
中心にある収納に関しては、徹底した整理整頓、不必要なものを置かない、たまに空気の入れ替えをすることを心がけてください。
家の中心に階段がある→小さな観葉植物+水晶を置く
家の中心にある階段は、廊下の場合と同じく「開き」というスペースになるので、そもそも気がたまりづらい性質を持っています。
玄関から入ってきた気が、上に向かって抜けていってしまうからです。本当は、下のほうにもその気を循環させるべきないのですが、上に行きっぱなしになってしまうのです。
そういう場合の対策のひとつは、鉢植えの植物を階段の中段あたりに置くこと。そして、土の部分に球体の水晶をちょっとだけ頭を出して埋めておきます。
こうすると水晶にエネルギーがたまるので、気の循環がよくなります。
植物の種類は、花なら背が低いもの。色では黄色やベージュとか、土の系統の色。あとは葉っぱがとがっていないものを選びましょう。
それを置くときは、気が全部抜けてしまうのを防ぐつもりで、「気をとどめる」というイメージを持って置くことが大切です。
家の中心にキッチンやトイレ、お風呂がある→毎日キレイに保つ
家の中心にキッチンがあると、気が乱れやすくなります。
なぜなら、まず、キッチンは火と水という相性の良くない気が、一緒になっている場所であるということ。
もうひとつは、本来、土のエネルギーが強い家の中心に火と水があるというのも、やはり気のバランスとしてあまり良くないのです。
調理などで、汚れやすいという点でも注意が必要です。
付け加えると、同じ水回りで、トイレもできれば家の中心にはないほうがいいものです。
健康運にかかわってくるので、いつもキレイに保つことが必要です。そして、トイレの蓋の開けっ放しはNGです。いつも必ず蓋を閉めておきましょう。これは家の中心以外にあるトイレも同じです。
同じ意味で、家の中心にある浴室(お風呂)も、清潔を心がけましょう。
ただ、完全に乾いた状態にするのは難しいので、入浴後はタオルなどで目立った水滴を拭いて、後は換気扇を回し続けるだけでも十分です。
また、浴室の排水口にも注意してください。排水口のぬめりは、気(エネルギー)が停滞していることを象徴します。また、悪臭の原因にもなります。
家の中心の浴室は、気の停滞や、負のエネルギーをもつ悪臭を特に嫌います。
家の中心に置くもの、おすすめとNG
間取りとは別に、家の中心にどんなものを置くか、置かないかも重要です。これも気のバランスに影響してくるからです。
水槽=×(絶対、安易に置かないこと)
水槽は、家の中心に置いてはいけないNGアイテムの代表。健康を害する恐れがあるからです。
ただし、水槽は、正しい場所に正しく置いた場合は、非常に強力な金運アップの作用があるようです。
水槽を置くのに正しい場所はどうすればわかるのでしょうか。
「誰でもここに置けばOK」という方角はなく、置くタイミングも調べる必要がある。つまり、専門家の領域になってくるわけですね。
で、そのタイミングで、水槽を置くんだったらどの方角がいいの?とマリアに聞いて、子どもが学校に通っている間は、キレイにしながら水槽を飾っていました。そうしたら本当に、おかげさまでちゃんと収入があって、無事に大学を出せたんです。
水槽は、本当は一家にひとつ置いてほしいくらい。でも、置く場所を間違えるとよくないので、その点注意が必要です。
置けば金運アップ間違いなし、でも一歩間違えると健康運ダダ下がり……。おそるべし、水槽。ですね。
観葉植物=〇 植木や水栽培=×
家の中心に観葉植物を置くのはOKです。
ただし、鉢植えはいいのですが、水栽培の植物を置くのはやめましょう。
どんな家でも中心には土のエネルギーがあるので、水を置くのはNGです。
絵=△(種類による)
家の中心に飾る絵は、絵の種類によって影響が変わってきます。
おすすめは自然を描いた風景画とか、調和的な、見ていてほっこりするようなものです。
逆にやめたほうがいいのは、暗い印象を受ける絵です。家の中心でなくても、見ていてなんとなく気持ちが沈んだり、落ち着かなくなるような絵は避けましょう。
参考記事:風水が一瞬で変わる玄関の絵!正面や左右、方位別の効果は?
鏡=△(本人の趣味嗜好による)
気を増幅させる鏡は、風水アイテムとして使うなら、問題ありません。
鏡も、使う人の意識によっては要注意アイテムというわけですね。
内装やアイテムの色=黒以外なら〇
インテリアや飾るもの、置物などの色で、できれば避けたいのは黒。
「黒い下着をつけると老ける」といわれるように、黒を家の中心に置いた場合も、エネルギーの枯渇を招いてしまうからです。
まとめ
Summary
- 家の中心は、角と角を結んだ直線(対角線)が交わる部分
- 家の中心は、エネルギーをためて四方八方に送り出す重要な場所
- 廊下があるときは、石や絵などエネルギーがたまるものを置く
- 収納があるときは、キレイにして空気を定期的に入れ替える
- 階段があるときは、小さな観葉植物と丸玉の水晶を置く
- キッチンがあるときは、まめに掃除してキレイに保つ
- 家の中心におすすめのアイテムは観葉植物(水栽培以外)や調和的な絵
- 家の中心に水槽はダメ、絶対!
- 鏡は気の増幅装置としてならOK、シールを1枚貼って飾る
- 家の中心の内装やアイテムの色は黒以外ならOK
家の中心は、非常に注意が必要なエリアといえます。でも、たとえ間取りに難ありでも、風水術を使えばエネルギー的な問題はかなり軽減されそうです。よけいなものは片づけて、マメにお掃除して、前向きな気分で過ごすのが一番ですね。