「便利な場所なんだけど、ここに住んでから運が落ちた」
「掃除もかたづけもしているのに、イライラして落ち着かない」
あなたにそんな悩みがあるなら、もしかしたら土地のせいかもしれません。
住まいを取り巻く環境は、家選びの最重要ポイントです。
風水では「家の間取り以上に、土地が私たちの運気を左右する」と考えられているのです。
住んでから「しまった!」と後悔しないためにも、風水的なNG物件の例を知っておきましょう。
線路沿いや鉄塔の近く、T字路の突き当りはなぜいけないのか、家のそばの「水」にはなぜ注意が必要なのか。高台やマンションの高層階は、なぜ人を選ぶのか。
すでにそうした家に住んでいる場合の対策も、一緒にお伝えします!
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
線路沿いの家は止めた方が良い?
線路沿いに建つ戸建て、マンション、アパートは、賃料や分譲価格が相場よりも低めのことが多いので、コスト面ではメリットがあります。駅に近い物件が多いのも魅力です。
でも、風水的な見地ではやめたほうがよい物件です。その理由はまず、電磁波の影響が強いことです。
線路と距離が近い家は、気の流れに関しても問題があります。風水の用語では「火車殺」といいますが、電車という大きな物体が1時間に何本も速いスピードで行き来するために、気の行き来も速くなりすぎて、落ち着いて過ごせないのです。
大きな道路沿いの家は止めた方が良い?
では、大きな道路沿いの家はどうなのでしょうか?
大人もそうですが、気に敏感な赤ちゃんや小さいお子さんがいる場合なども、振動を感じるほど線路や大きな道路に近い物件は避けたほうがよさそうです。
対策
1.窓を閉め、レースのカーテンを閉めておく
風水の考え方で、巒頭(らんとう)という吉凶の判断法があります。これは、私たちが見えているもののかたちに影響を受けるという考え方です。逆に、対象物が見えなければその影響は緩和されるといわれます。
窓とカーテンを閉めて走っている電車や車が見えないようにするのは、この巒頭の考え方を使った対策です。
2.外に向けて八卦鏡を置く
外部のエネルギーから身を守るには、八卦鏡が一番です。
八卦鏡は代表的な風水アイテムのひとつで、悪い気の影響を防いでくれます。凹面、平面、凸面の三種類がありますが、線路への対策には、反射する作用が非常に強い凸面鏡が適しています。
できればこの凸面鏡を、外壁につけるか、または窓の内側に、外に向けた状態で吊るすことです。
ただし、八卦鏡を使うときは、基本的に外から見えない位置につけるのがおすすめです。
外からよく見えると、威嚇しているように感じられたりおまじないっぽく見えたりするので、良い印象を与えにくいからです。
八卦鏡(凸面鏡)一覧
鉄塔に近い家の風水的な問題は?
鉄塔に近くて、窓から見えたりする家もおすすめできません。理由のひとつはやはり、電磁波が出ていること。
その上、細くて非常に高い鉄塔だった場合は、天から剣が地面に刺さっているような形をイメージさせます。これは「火殺」といって凶作用がとても強く、家の主人に悪影響が出るといわれます。
同じ意味で、家の前に電柱があったり、背が高く細い木などがあるのもNGです。
対策
基本的な対策は線路沿いの家に住んでいる場合と同じです。 八卦鏡(凸面鏡)一覧
川沿いの家の風水的な問題は?
「川の性質」と方角がポイント
川のほとりにある家の吉凶は、その川の状態によって変わります。
水の量や流れる速さ、透明度などによって、家が受ける影響が違うのです。
ある程度以上の水量があり、ちゃんと流れていて、でも流れが速すぎない、濁っていない川なら心配しなくて大丈夫です。
また、場合によっては川が良い運気をもたらしてくれることもあります。そこでは「家の中心から見てどの方角にあるか」がポイントになります。
池のそばの家はだいたいNG
池のそばの家も、池の水の質によって影響が変わります。
もし、水がとてもキレイに澄んだ池なら問題ないですが、そういう池はごく一部で、多くの場合は濁っています。
結論として、停滞している水が家の近くにあると、ほとんどの場合は良い影響がありません。
対策
家からすぐ池が見えるような位置にあるとしたら、次のような対策があります。
カーテン一覧
ゴミ捨て場が家の前にある場合の風水的な問題は?
濁った水がダメなら、ゴミ捨て場が家の近くにあるのもダメなのでは?
そんなふうに思う人も多いでしょう。
でも、ゴミ捨て場が必ずしもいけないわけではありません。住宅街などは持ち回りで場所を移動していて、近隣の人がきちんと掃除していることが多いものです。
お寺やお墓、神社に近い家の風水的な問題は?
きちんと管理されたお寺やお墓ならOK
家の周りの環境では、「お寺やお墓が近いのが気になる」という人もいますよね。
そうした家は、陰の力が強いので、普通はあまりよくないといわれています。
でも実際は、そのお寺やお墓の持ち主がどういう気持ちで管理しているかによって変わってきます。
もしちゃんと管理されていなかったら、どんどん陰が強くなってしまうので、避けるべき場所になります。
さらに、その家に住む人の意識も大切です。精神的・肉体的に弱っているような場合は、そういう立地の家はおすすめできません。
大切にされている神社の近くは吉
神社の近くの家は、その神社がきちんと管理されていて、それなりに参拝者がいるなら、良いパワーをもらえる可能性があります。
T字路の突き当りの家の風水的な問題は?
T字路の突き当りの正面にある家は、絶対におすすめできない家です。
気の流れは道路の長さと太さによっても変わりますが、家に向かって垂直に伸びる道が長くて細い場合は、とくに悪影響があります。
長く細い道路からは、速く勢いよく鋭い気が家の中に入ってきてしまうのです。
対策
- 道の正面に玄関があるなら玄関ドアの位置を変える
- ドアの位置を変えられないなら門の位置をずらす
- 八卦鏡(凸面鏡)を使う
坂道の途中や高台にある家の風水的な問題は?
坂道の途中に住むとチャレンジが多くなる
家のある土地は、傾いているよりもフラットなのが望ましいです。平坦な土地のほうが安定したエネルギーがあるからです。
チャレンジが多くなるのがいやな人は、平坦な土地に住むのが合っているし、同じ坂道でもゆるやかな坂道沿いを選ぶのが無難です。
そういう意味で、坂道はダメとは言いませんが人は選ぶかもしれません。そこに向かない人が住んでしまうと、意に反したことが起きてしまったりします。
高台の家は地に足が着かなくなる可能性も
高台の家とマンションの高層階の部屋は、似たところがあります。
高台でも、ほかにも何軒も家があれば問題ないですが、1軒とか2軒だと、どうしてもその外観から孤立しているような雰囲気を作ってしまいます。
そうすると、人からの援助に恵まれないなど、運気も不安定になってしまうのです。
地に足を着けたい人は下に向かうエネルギーが強い下層階に、フットワークを軽くしたい人は高台や高層階を選ぶ、そういう使い分けをするのがおすすめです。
また、暮らし方によっても自分が吸収するエネルギーは違ってきます。
まとめ
Summary
- 線路沿いの家は電磁波と速すぎる気の動きに悪影響を受ける
- 鉄塔に近い家は電磁波と形による凶作用が強い
- 線路と鉄塔対策その1…窓を閉め、カーテンで見えないようにする
- 線路と鉄塔対策その2…外に向けて八卦鏡を置く
- 川沿いの家は水の状態によって吉凶が変わる
- 停滞した水があるときはキレイな水のイメージを使う
- ゴミ捨て場のそばは掃除されていれば問題なし
- お寺やお墓、神社もきちんと管理されていれば問題なし
- T字路の突き当りは鋭い気の影響が強いので避ける
- T字路対策は玄関ドアか門の位置をずらし、八卦鏡をつける
- 坂道沿いに住むとチャレンジが多くなる
- 高台やマンションの高層階は悪くないが人を選ぶ
- 高層階に住んで地に足の着かない人は床に座る
風水的に問題アリの環境は、身近な所に案外たくさんあることがわかりました。でも、影響をやわらげる方法もあるし、管理状況や自分との相性によっては、気にしなくてもいいケースもあるようです。どれかの事例に当てはまって心配な人は、まずはここでご紹介した対策を実行して、様子を見ましょう。