でかける前に、玄関の鏡で身だしなみの最終チェック。
これを習慣にしている人もきっと多いですよね。
でも、玄関の鏡は風水的によくない場合もあること、知っていますか?
玄関の鏡の位置が右か左かで、運気が変わること、知っていますか?
実は、鏡は、無造作に置いてはいけない要注意アイテムなのです!
この記事では、鏡の置き方や形で風水的な効果がどう変わるか、また、絶対にやってはいけない使い方とその理由などについて、わかりやすくお伝えします。
鏡の正しい知識を身につけて不運から身を守り、明日からの運気アップに役立てましょう。
取材・文
長谷川 恵子(ライター・編集者)。
企業勤務を経て、フリーライターとしてビジネス誌や企業、自治体の広報誌の取材・執筆に携わる。現在は書籍制作とWebライティングで多忙な日々。
監修:横浜中華街「盛華」
陣崎 マリア(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。運勢・運命・家相・方位鑑定を得意とする。手相でもプロの資格を持つ。
張 愛りん(風水師・九星気学鑑定士)
横浜中華街コンシェルジュ。サイキック能力を活かした運勢・運命鑑定を得意とし、 西洋占星術の資格も持つ。
玄関の鏡は風水でどんな役割を果たすのか
鏡はよく使われる風水アイテムのひとつ。
鏡は、置き方によって、気を反射させる効果、気の流れを速める力、その反対に気の流れを遅くする力を発揮します。気を散らしたり、増幅させたりする力もあります。
さまざまな影響があるので、とくに玄関に置く場合は細心の注意が必要です。使い方によっては環境をよりよくするし、その反対もありえるからです。
また、その鏡がいつも何を映しているか。これも気にしないといけないポイントです。
たとえば、玄関にガラクタ的なものが置いてあったりすると、鏡に映ることでガラクタのエネルギーが増幅されてしまうので、ますます運気に影響してきます。
鏡を置くなら、前提として、玄関をスッキリ片づけておかないといけません。
玄関姿見の風水効果は?
玄関に姿見があると、出かける前の自分の全身を見てチェックできて便利ですよね。
玄関にある姿見は、風水的にどうなのでしょうか?
結論からいうと、ふつうの鏡も姿見も、それ自体に良い悪いはありません。使い方次第です。
一番重要なのは、玄関のどの場所に置くかということです。
玄関を入って右か左か正面か。そのどこに置くかによって、住む人に良い影響がある場合と、そうでない場合があるのです。
では、鏡を置くべき場所、置いてはいけない場所について、くわしく見ていきましょう。
玄関の鏡が風水的によくないのはどんな場合?
絶対に鏡を置いてはいけないのは、玄関ドアの真正面の位置です。
玄関から入ってくる良い気も悪い気もすべて反射させて、家に入らないようにしてしまうからです。
玄関の鏡は、右と左どちらの位置が正解?
鏡を置く位置は、できれば玄関を入って右側の位置がいいです。
風水の世界で、玄関を入って右側は青龍、左側は白虎の位置といわれています。
そして、基本的には青龍の方が、やや陽の気が強い状態にしておくべきです。
白虎は荒々しい感じのエネルギーなので、そちらが優位に立ってしまうと、家族がイライラしがちになったりします。また、白虎は西の象徴、西を守っている神様なので、お金の出入りが激しくなることもありえます。
ということで、玄関を入って右側のスペースを左よりも少しにぎやかな感じに飾った方が、青龍のエネルギーが強めになるのでバランスがよくなります。
右側の青龍の位置には、鏡の他に花や絵などを飾ったりするのがおすすめ。でも、そちらもあまり派手になりすぎないように調節することは必要です。
ただ、実際は、最初から、左側の白虎の位置に大きめの鏡と靴箱がついている物件も珍しくありません。
そういう場合は、使わない時には鏡の部分を隠しておけるとベストです。
でも、玄関が暗い場合には、鏡が光を反射してランプ代わりを務めてくれるので、白虎の位置だからといって、必ずしも全部覆い隠すことはありません。
部分的に隠したり、レースなど透けた感じの素材の布をかけて、鏡の存在がわかるようにするといいようです。
玄関の鏡が正面にある場合の対策は、少しずらすこと
はじめの方でもお話ししたように、玄関ドアの正面に鏡を置くのは絶対にNGです。
もしあなたの家がそうなっているなら、すぐに鏡の位置を少しずらしましょう。
ほんのちょっとずらすだけでも全然違います。真正面でなければいいのです。
例外としては、外の環境がよほど悪くて、「結界を張りたい!」と感じるのなら、小さい鏡を正面に置くのはアリかもしれません。
ただ、鏡で跳ね返すと、当然、外から入ってくる良いエネルギーも少なくなるので、それを考慮して玄関の環境を整える必要があります。
植物を置いたり、パワーストーンを置いたりして、玄関が気薄(きうす)(エネルギーが弱い状態)にならないように対処することが必要です。
玄関の鏡は八角形がおすすめ?
鏡の形は、置く位置に比べると風水的にそこまで重要ではありません。
でも、形にはそれぞれエネルギーがあるので、それも意識して選びたいという人は、木火土金水の五行と形の関係に注目しましょう。
縦に細長い形の鏡は、木のエネルギー、真四角や長方形の鏡は土のエネルギーを持っています。丸い鏡は金のエネルギーです。
たとえば東や東南など、木のエネルギーを持つ方角の玄関なら、同じ木のエネルギーの細長い鏡というふうに、玄関の五行と合わせるのが基本になります。
縁起が良いといわれているものに八角形の鏡がありますが、実際に八角形の鏡は気のバランスがよく、どの方角にもなじむ性質を持っています。
ただ、同じ八角形でも、風水術の道具として使う「八卦鏡」はまた別です。
八卦鏡を家の中に飾るにはかなり注意が必要です。平面鏡(真ん中の鏡が平面)ならそうでもないですが、凸面鏡や凹面鏡はそれぞれに用途があり、気の調和を乱してしまうところもあるので、本来はあまり家の中で使うことはおすすめしません。
鏡のフレームの素材で風水効果を出す方法
鏡のフレーム(枠)がどんな素材でできているか、これも気の流れに影響します。
木のフレームは、若干、気の流れを遅めにします。
金属製でメタリックなものは、鏡そのものが光を放って速めている気をさらに速めます。
ガラスのフレームは、鏡+ガラスで反射する力が増幅します。気がスピードアップします。
明らかに木の素材と分かるものが、一番木のエネルギーが出ていると思ってください。使ってある木の種類までは、気にしなくて大丈夫です。
プラスチックの素材のフレームはおすすめしません。プラスチックなら置かない方がいいです。
このサイズの鏡で金運が上がる!
鏡のサイズは、できれば吉祥のサイズの鏡を選ぶといいでしょう。
吉祥のサイズとは、風水上、幸福や繁栄を呼ぶとされている長さのことです。たくさんの種類がありますが、玄関の鏡におすすめのサイズをいくつかご紹介しましょう。
吉祥のサイズ
- 16センチ・・・大吉
- 17センチ・・・財旺
- 18センチ・・・益利
- 19センチ・・・天庫
- 20センチ・・・富貴
- 21センチ・・・進宝
上記はどれも、お金に関する幸運を呼ぶといわれるサイズです。
吉祥のサイズのものは、存在自体に福を呼ぶ力があります。
鏡のサイズを計る時は、フレームを含めた長さを計ってください。
たとえば20センチ×20センチの正方形とか、16センチ×21センチの長方形とか、丸い鏡なら直径が、八角形なら向かい合った辺と辺の間隔が、このどれかの数字に当てはまれるものを選びます。
目立つ大きさの鏡である必要はなく、「ちょこっと置いてある」という感じで十分です。
吉祥の数字を詳しく知りたい場合は、風水メジャー(魯斑尺=ろはんじゃく)と呼ばれるものを使うと簡単です。
玄関に鏡を置くという前提で、いろいろなお話をしてきましたが、風水的な感覚では、鏡はどうしても必要でなければ置かなくていいし、無造作に置かない方がいいものです。
さて、あなたの玄関の鏡は大丈夫でしたか?
もしどこかNGな部分があったら、この記事を参考に、さっそく何か対策を講じてみましょう。
家の中の気の流れが変わると、きっといろいろなことが変わりますよ。
まとめ
Summary
- 鏡は家の「気」をさまざまに変化させる風水アイテム
- 玄関に鏡を置くなら、細心の注意が必要
- 鏡に映るものにも気を配ること
- 玄関ドアの真正面に鏡を置いてはいけない
- 玄関にたくさん鏡を置いてはいけない
- 鏡を置く位置は、玄関を入って右側(青龍の位置)がおすすめ
- 玄関を入って右側を、左側より少し目立つように飾る
- 玄関ドアの真正面の鏡は、少しずらせば悪影響が緩和される
- 鏡の形は五行を考えて方角に合うものを選ぶ
- 八角形の鏡はどの方角にも対応できる
- 吉祥のサイズの鏡で開運効果を高めよう